柚木沙弥郎(ゆのきさみろう)
大正11年~令和6年(1922年~2024年)染色工芸家

東京都出身。父親は洋画家の柚木久太。祖父は南画家の柚木玉邨という美術一家に生まれました。
長野県旧制松本高等学校に進学後、東京帝国大学(現東京大学)文学部美学美術史科に入学。戦争の影響を受け、学徒出陣のため勉学は中断されました。
終戦後は東京田端の自宅が焼失したため、父親の出身地である岡山県倉敷市に復員し、大原美術館に就職。当時館長であった武内潔真から民藝運動を知るとともに、後に人間国宝となる芹沢銈介の型染カレンダーに魅了され、芹沢に師事。師の薦めで静岡の染物屋である正雪紺屋に住み込みで修行をし、後に岡山県倉敷市にて染色活動を始めました。その後、柳宗悦、芹沢銈介らと共に民藝運動にも大きく関わりました。
1950年(昭和25年)に女子美術大学工芸科専任講師となり、昭和35年同助教授、同47年同教授を経て昭和62年4月から女子美術大学および女子美術短期大学第7代学長に就任しました(平成3年3月まで)。同大学名誉教授。
退職後も創作活動は続き、72歳で絵本制作など更に活動の幅を広げ、晩年は染色以外に絵画やガラス絵、版画や絵本、コラージュ、また人形などの立体造形物など手広く制作の手を広げました。生涯最後まで工芸を主軸に、そのジャンルに縛られることなく数々の作品を作り上げました。100歳を過ぎても創作意欲は衰えずに創作活動を続けましたが、令和6年101歳で永眠しました。


代々木公園にて 木寺紀雄撮影


アトリエにて 木寺紀雄撮影

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